
ふじき本店 熊本店
Fujiki honten Kumamototen
藤木明さん・新倉功大さん
お米マイスターがいる「お米の専門店」

「お米屋さんのおにぎり」と大きく書かれた看板が一際目に引く「ふじき本店 熊本店」。大正4年に熊本県人吉市で創業し、今年で106年目になる老舗のお米屋さんです。24才の時に4代目として先代の跡を継いだ藤木明さんは、人吉の本店と並行し「お米マイスターがいる米の専門店」として、ここ新町のお店を営んでいます。

「微妙なぬかの残し具合で美味しさが変わってくるんです」知的好奇心が旺盛で、ありとあらゆるジャンルの話を深く知る藤木さんから語られるお米の話は、私たちにとって身近な存在なのに知らないことばかりです。
大学卒業後、精米の勉強をするために石川県金沢市の隣町に住んだ藤木さん。玄米には石や虫がかじった米も混じっていて「それをどれくらい取りのぞくか、”抜く塩梅”があるんですよ。ぬかに旨み成分があるから、全部取ってしまうと旨みも艶もなくなってしまう。ちょっとぬかが残っているとお米を炊き上げたときに艶々と光って立っているんです。それを銀シャリというんです」精米を人の微妙な手加減で仕上げているとは、さすがです。

その後、「お米の良さをより多くの人に広めていきたい!」とお米のソムリエの資格を取得。五つ星マイスターとして米の研ぎ方や炊き方など、私たちがよく知らないでやっていることをとても分かりやすく教えてくれるなど、お米の専門店ならではの質の高い接客を感じます。
ふじき本店には、人吉の農家さんに作ってもらったプライベートブランド米「さくら清流米」があります。粘りがあり、ふっくら柔らかい人気の商品です。「20年まえは粘りが好まれたけど、今はふっくら柔らかい米が好まれています。私が子供の頃はめちゃくちゃ硬かったですけどね。今は噛む時間がないんじゃないですか。食事時間が短いんだと思います」ライフスタイルに合わせて人々のお米の好みが変わっていることを捉え、私たちの嗜好に沿ったお米を提供していることがうかがえます。

今年のテーマは「清潔感」
「毎年1年ごとにテーマを決めていて、昨年のテーマは”Amazonよりも早い!宅配”でした」と笑みを見せる藤木さん。今年はコロナ禍なので「清潔感」をテーマにユニフォームを新調し、更に良いサービスが提供できるよう心がけているのだそうです。新規のお客さんのなかには、オートロックのマンションの方もいらっしゃるので、安心していただけるようチラシにスタッフの顔写真を載せて、「このスタッフがきます」と工夫を凝らしています。
今後は熊本豪雨災害で被災した人吉のふじき本店の再建と、「スタッフがいい仕事をしてくれるので」と更なるスピードアップを目指し、熊本市東部に新店舗の計画をしているとのこと。ますますアクティブな次の一手を仕掛ける藤木さんにこれからも目が離せません!

あったかい気持ちになる、お米屋さんのおにぎり

ガブリとほおばると、ごはんのいい香りが口いっぱいに広がって、あったかい気持ちになる。おにぎりはまさに日本のソウルフード。
ふじき本店のおにぎりは、おかあさんのふっくらした手を思い出させてくれる愛情たっぷりのおにぎり。粘りのあるオリジナルブランド「さくら清流米」を使ったおにぎりは全部で14種類。つい笑みがこぼれる美味しさです。



この車で熊本市内を当日無料宅配している。