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​玩具問屋

​むろや Muroya

荒井正俊さん・恭子さん

子供のみやげにカルメラの砂糖菓子

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新町といえばむろや。季節ののぼり旗がたなびく姿は、昭和の雰囲気漂う新鳥町の名所的な存在となっています。

 

日本の四季を彩る桃の節句や、端午の節句、七夕など節句文化を大切に継承するむろやは、江戸時代から代々続く商家で、その昔、麹室(こうじむろ)の室(むろ)から「室屋」と言われるようになりました。当時は味噌や醤油の商いをやっていたといいます。店内奥の倉庫には、生活用水として使われていた井戸が大切に保存されており、当時の生活をうかがい知れる貴重な文化的遺産となっています。

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現在の店主である荒井正俊さんは大学卒業後、東京の商社で働き、その後恭子さんと結婚してむろや8代目となりました。荒井さんと恭子さんは東京で同じ大学だったものの、当時はお互いに面識なく、出会ったのは地元熊本だったと言うので、不思議なご縁です。

 

戦後、新町に流れる坪井川沿いには、米屋町、細工町、呉服町、鍛冶屋町など町名に由来する商品を扱うお店が多く立ち並び、その地下には船着き場があり物資を舟で運搬していたそうです。

 

その頃のむろやは和菓子を製造、販売していたそうで、「八代から背負子を背負って商品を仕入れに来ていた商人たちが、帰りにうちに寄って子供へのみやげにカルメラの砂糖菓子を買って帰っていました」荒井さんが当時を懐かしく振り返ります。

節句人形アドバイザーがいるお店

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節句人形や鯉のぼりなど、いざ選ぼうとしても何を基準に選んでいいのかわからないことばかりの日本の伝統行事。そんな私たちの悩みに寄り添ってくれるのが「節句人形アドバイザー」の資格を持つ恭子さん。節句行事や節句人形に関する豊富な知識から歴史的背景まで、節句人形のことなら何でも熟知している人形のプロです。お雛さんをいつまでも仕舞わずにおいていると、娘が嫁にいけなくなるといういわれがありますが、真相は如何に。恭子さんの答えが気になります。

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駄菓子屋さんは大人の秘密基地

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むろやのもう一つの顔は「駄菓子屋さん」。子供ならず、大人の心をもグッと鷲掴みにする、外観からは想像もつかない夢のような世界がここにはあります。店内の細い通路を通り抜けると、迷路のような細い通路の両側に、背の高さにまで積まれた数え切れないほどの駄菓子や懐かしいおもちゃがぎっしりと並べられています。「これ子供の頃に食べてた!」「これで遊んでた!」とテンションが上がります。

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子供の頃はお小遣いを数えながらひとつふたつと買っていましたが、あの頃と違ってつい大人買いしてしまえるので注意が必要です!何百種類とある商品の多さに、オンラインストアの準備をしている荒井さんは「来ないとわからん。まずは見に来てください」

「この仕事をしていて嬉しいのは、子供だった子が大きくなって自分の子を連れてきてくれることです。子供たちと話すのは楽しいです。『おじちゃーん』って話しかけてくれることが嬉しい」

大人になっても子供の頃に戻れる、私たちのワンダーランド。いつまでも、どんなに時代が変わっても、在り続けて欲しいと願います。

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玩具問屋 むろや

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新鳥町(しんとりまち)は、その昔、鳥類をあつかう商家が並んでいたことから名付けられました。城下町の名残りをとどめる古い町並みを、のんびりてくてく歩いて楽しんでください。

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