
福城屋 Fukushiroya
小場佐文俊さん・恵里さん
自分が惚れ込んだお酒

藍色に真っ白な「福」の字がデザインされた看板と、建物の白のコントラストが眩しい「福城屋」。創業83年、行動力ある店主と若きスタッフの活気がみなぎる新鳥町のお酒屋さんです。
「おかしなもので、手に入らないもの程、どこにでもあるんですよ(笑)。面白くないなぁ、もっとうまいものたくさんあるんだけどなぁ」福城屋の3代目小場佐文俊さんはいろんな酒蔵を訪ね歩いて、自分が惚れこんだお酒とのみ契約を結んでいます。「勝山もそう。まさしく惚れました」”勝山献”は、世界中のワイン業者から最も注目される世界規模、最高権威に評価されるIWC(インターナショナルワインチャレンジ)の純米吟醸部門で世界1位を受賞したお酒です。
福城屋では、酒蔵を巡って探し出した貴重な日本酒や、ラシーヌのビオワインなど熊本ではここでしか手に入らない希少なワインが取り揃えられてあり、眺めているだけでワクワクします。

2018年に建て替えられた新しい店の奥にはワイン倉庫があり、小場佐さんの確かな目でセレクトされたウィスキーを、1杯10ミリ単位で試飲することができます。お酒好きにはたまらないサービスです。スタッフたちが実際に自分で飲んでみて書いたという説明文を読みながら、気になるお酒を試す。自分好みのお酒を探しだす至福の時間。バーの店主たちも新しいお酒を取り入れるときに利用しているそうで、これは試さずにはいられません。


ワイン倉庫。こ こでウィスキーの試飲ができる。

樽のスティックをお酒の瓶の中に入れておくだけで、簡単に熟成感を楽しめる。香りはミズナラ、ヤマザクラ、アメリカン・ホワイトオークの3種類。
まずは、ナイフとリーバイス501

小場佐さんは、小学生の頃から自然を愛するアウトドアの達人。これまでにサーフィンやモトクロス、ロードバイク、渓流釣りなど、あらゆるアウトドアスポーツにトライしてきました。「いつもキャンプに行っている家に憧れて」と、小場佐さんのキャンプ人生の始まりは小学生の頃。「まずナイフとジーンズがいると思って、ポレエルにナイフを買いに行きました(笑)。ジーンズはもちろんリーバイス501です」
「20代の頃はキャンプ地から仕事に行ったりもしていました。仲間たちとキャンプしながら、モトクロスに乗って仕事に行って、また戻ってきてキャンプ。10日間くらい寝泊まりしていましたよ。それが段々話題になって、歌う人やギター弾く人とかゲストが来るようになって(笑)」乙女川原でそんなキャンプをやっている人がいたとは、恐るべきキャンパーです。
ソロキャンプにウィスキー、贅沢な時間

ふっと時間ができると雨の日でもキャンプに出かける小場佐さん。道中で湧き出る水を汲み 、緑溢れる山と川の景色を独り占めにして、慣れた手つきで焚き火の火をおこします。使いこなれたフェアーハンドランタンの柔らかな灯りのなかで肉を焼き、持ってきたお酒で喉を潤す。お父さまの形見の大振りのナイフがキャンプの相棒です。「ウィスキーが好きでよく飲みますね。ソロキャンプではずっと火を焚いてるから、少し香りが強めのスモーキーな酒が合うんです」小場佐さんが愛飲するのはクライゲラキ13年。シンプルな料理と味わうと一層香りが引き立ちます。

ソロキャンプは自分と向きあう心の旅。自然と一体になって、心を空っぽにして、次への活力を蓄える。


世界のクラフトビールの立ち飲みやっています

福城屋では、世界のクラフトビールを立ち飲みで楽しむことができます。店内には酒屋が監修した缶詰のつまみの他、お酒の無料試飲もあります。お酒屋さんで心地よい風に吹かれながら、お酒を楽しむ。なんとも通な飲み方です。また「チーム福城屋」の活躍は、Youtubeの世界へも進出。「福城屋チャンネル」を立ち上げ、若きイケメンのスタッフが元気にオススメのお酒や食材を紹介しています。
お客さんの姿が見えると、誰よりも早く大きな声で「いらっしゃいませ!」と出迎える小場佐さん。好きな酒と意欲溢れるスタッフに囲まれ、これからも新しい挑戦は続きます。

@福城屋チャンネル